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ちょっとシュールな平家物語

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今日は和ろうそく屋さんで平家物語を聞く、というイベントに行ってきました。
祇園精舎の鐘の声〜位しか知らなかったけど。。

 

想像してたよりずっと面白かった!
今回聞いたのは「富士川の戦い」という場面でした。

あらすじはざっとこんな感じ。。
源頼朝を討伐するために集められた平清盛の部下たちが、
富士川で戦いに備えていました。
平家の武士たちは太平の世に慣れちゃって、公家みたいにお歯黒をして、
モチベーションも低い寄せ集めの軍隊でした。
しかもそんな平家の中でも指折りの弓の強者に、源氏軍てどんな感じ?って聞くと、
「源氏には俺なんかより凄い奴らがわんさかいて、めっちゃ強いんだぜ!
俺は無事に帰れるなんて思ってないぜ!」
と答えたものだから、皆すっかりビビってしまいました。

この弓の人も、仲間ビビらせてどうする、って思いますが。。
まあ置いといて。

 

やがて夜になると、海や山や川のいたるところに、おびただしい数の灯りが見え始めます。
ただでさえ腰の退けている平家軍は、
源氏はとんでもない数の軍勢でくる気だ!やばい!と更に不安が増しました。。

 

でも実際のところ、この灯りは、その土地の住民たちが戦に巻き込まれないように
森で野宿したり海に船を浮かべて、そこで煮炊きをしている火だったのです。

もうこの時点で、平家側完全にハートが負けてます。

 

そして近くの水辺には、たくさんの水鳥が集まっていました。
その水鳥たちが、何かに驚いたのか急に一斉に羽ばたき、
大きな羽音が雷鳴か嵐のように響いたのです。

 

「ヤバい!奇襲だ!源氏の軍勢が攻めてくる!」

 

勘違いして、逃げ出す平家の武士たち。。
武器もとらず、他人の馬に乗っちゃったりして、
しまいには杭につないだまま走らせて、ぐるぐる回ってるだけとか。。

呼ばれてきていた遊女たちも巻き沿いで頭を割られたり腰を砕かれたり。。
ひどい有様!それでも武士か!

そして翌朝、源氏軍がやってくると、そこはもぬけの殻。
ハエ一匹飛んでいない、と部下から報告を受けた頼朝は、
これは自分の手柄じゃなく、菩薩様のおかげだ!と感謝します。

平家郡の失態を見ていた遊女や土地の者達は、
「敵の姿を見て逃げるのも浅ましいのに、音だけで逃げたし!笑」
と平家を失笑して、その内容を詠んだ句の落書きが流行るほどでした。

 

というような物語でした。驕れる者は久しからず、シュールなオチです。
でも語りで聞くと、怯える武士の情けなさとか、戦地へ見送る女性の哀しみとか。。
そういうものがより想像できて、前後のストーリーも知りたくなりました。

 

他にも清盛のところにでっかい顔のもののけがでる話とか、
読み込むと、これはなかなか面白そうです。

 

語りをされた金子あいさんも、凛としたお着物姿で、
和のテイストもアクセサリーに入れていきたいな、
と思っていた私は、まじまじと観察してしまいました。

 

今週は日本文化を満喫する一週間でした!